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2007年8月

C型肝炎とは明かせない?

親しくしていた友達が転勤。東京を離れた。
赴任先のバタバタも落ち着いたのだろう、久しぶりにメールが届いた。
彼女は仕事の関係上、C型肝炎罹患者の悩みを十分理解されているようであった。
一人でも多くそういった見方をしてくださることは、とても嬉しい。
そして、次の文面にとてもびっくりしてしまった。
薬害C型肝炎訴訟の原告の方には、今も名前を明かさない方がおられるのだと。
そして、私が実名でC型肝炎罹患者であることをブログに書いていることに感銘したと。
へぇ~。
考えてみればそうかもしれない。
20年後に肝硬変、そして30年後には確実に肝癌に罹患することが分かっている社員への待遇は健常の社員とは異なるのかもしれないし、お子様をお持ちの方などなどいろいろ心配事をお持ちになるかもしれない。
そういった面から考えればあたしなぞ、ほんま気楽なものかもしれまへんなぁ。

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ネイルアート

先日、阿波踊りに参加したときも、そして美鈴流宗家の「卒寿の会」で舞うときも、「爪には色を」と後で気づいた。
TCシンポジウムでの発表前日。
買って来ましたマニュキア。それも透明と色つきを。
そして、奮闘努力も散々な結果。

端(はな)から期待をしていなかったのには、理由がある。
それは手、指、爪のサイズが極端に小さいこと。
今どきの小学三年生と手の大きさが変らないのだ。
おまけに小指は薬指の第一関節に遠く及ばない。
問題の爪は高さが7mm、幅6mm。
そう、ほとんど塗る場所がないから。
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そこを頑張ったけれど、今度は技術力のなさを痛感させられた。
刷毛にタップリ含まれたマニュキア液が爪からはみ出て皮膚にまで到達したら、マニュキアが、はみ出ちゃんですこぶる恰好が悪いのである。
生来、待てしばしのない性格がそれに追い打ちを掛ける。
「目の前のニッパーを返してくれ!」と相棒に催促されて、持った途端「ゲッ!」あの指、この指の爪が机上に触れて、カタがついてしもたやないの。
あっちの手とこっちの手を確認してみれば、な、な、なんで?
水疱が…。
ええぃ!
やり直しじゃ~。
と、除光液のキャップを開けてたらクラ~。

そのシンナーの臭いに茫然自失。

「これ、取って!」と相棒に頼んで、顔を背けていても両手が元通りになった頃には、ちょっと酔ってる感じ。

今度は相棒に「『こんなん、アカン』って絶対に言うなよな!」と念を押されつつ、刷毛をしごいて塗り塗りしてもらう。
なんとか体裁よく乾くまで我慢して入ったのがお風呂。
嗚呼!
何ともかんとも素人の浅はかさ。
お風呂上がりに、ブログを書いていて気付いたのは甥。
「洋子おばちゃん!」と呼びながら爪をみている。
「半分以上剥げてるがな。」
そう言われた悔しさが
「やっぱり安もんはアカン」と返事して、さらに返ってきた言葉は予想通り。
「ちゃう、ちゃう。似合わんことするからや。」

そう、9月にある奉納舞台。
ここはやっぱり「Nail Salon」でお世話になろう。

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TCシンポジウム

28日、午後2時から始まったのが私と相棒、つまりはCDLの事例発表。
今回は、昨年と違って大したトピック性もなかったから私たちが招待した方々と、甥と、あと二、三人やったらどうしよう…。
そう思いつつも、心の中では期待半分。
始まると同時に教室はほぼ満席。途中からの立ち見の方もいらして、忙しさの中で論文を、リハーサルをと時間を工面しが甲斐があった。
参加してくださった方々の一助になればという思い、これも営業のひとつという思い。
だけど。
始まってみれば、正論ばかりを吐いていた気がする。
この歳になって、自分を変えることができる訳もなく、結局のところ、良くも悪くもこれが私なんだ。
来年も、再来年も、こうやって発表し続ける自分でいたい。

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盆踊り-うつろい

上京して初めての夏、日本橋は三越で購入した下したての浴衣着て二人で参加したら、男は相棒ただ一人。
今年で8回目になってみれば、周りを見渡せばお知り合いばかり。
でも…。
あの店、この店がなくなったり、改装したり、新規開店したり。
商店街の中に、マンションもずいぶん増えた。
大型書店が、キッズカフェになって一年足らず。
ベビーカーを引く若いママさんパパさん達の楽しそうなおしゃべりと、走り回る子供達。
それが盆踊りにも影響して、小さな子供が浴衣着て走り回る姿がここ、そこに。
ユニクロが引き金になったわけではないにしても、若者たちの浴衣姿は男性ですらデファクトスタンダードになりつつあることを実感した。
なにせ、盆踊りに男性が、しかも浴衣着て、夏ものの和服きて参加しているのだから。
酷暑のせいか、盆踊りの休憩時間にはお茶が配られるようになったのも最近のこと。

我が町、希望が丘商店街の盆踊りは久しぶりの晴天。
この暑さで、忙しいのが嬉しい年齢は疾うに過ぎた店主も多い中、盆踊りだけは宴たけなわ。
和服文化がこれからの時代に取り残されたとしても、浴衣だけは残るような気がする。
何故かって?
奮発してブランドスーツを買ってさえ、振袖一式に何百万円を使うとを思えば何のことはない。
この価格格差が、如何せんどうしようもないから。
サラリーマン一回分のボーナスをはたいても買えない振袖。
やはり、そこには無理があるように思えてならないのは私だけか。

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(財)ウイルス肝炎研究財団

やっと見つけた!
C型肝炎なるものが何なのか。
そういった内容はお医者様にも、書籍にも、インターネットにも十二分に教えていただいたけれど…。
今困っているのは、インターフェロンの投与を断念した私のできることが除鉄食事らしいとわかってはいても、その具体的なことが今一つ分からないこと。
そして、見つけた(財)ウイルス肝炎研究財団。

ここでは相談事業がちゃんとあって、手紙かメールで問い合わせができるという。
ただし、詳細な検査結果が必要だとか。
9月に検査を受けた後、相談できる場所がある。

心の中のしこりが一つ、溶けた気がして今日はゆっくり眠れるだろう。

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柳澤伯夫厚生労働大臣殿

購入する食品には栄養成分表示が義務付けられている。
そこには、何故か鉄分は含まれていない。
そんなこと、今までにはまったく気づきもしなかったけれど、除鉄食事を強いられるC型肝炎罹患者になった今では、それは命綱。
であるからこそ、
【食品に対する鉄分含有量記載を強制していない件】と題して、【厚生労働省医薬食品局 食品安全部基準審査課】を通じて、柳澤伯夫厚生労働大臣に訴えた結果がこれ。

鉄分摂取が制限されている場合の食品選択については、病院の肝臓専門医や管理栄養士などにご相談いただきますようお願いいたします。

それに対して、再度の質問を送付した。

01
では、何故「アレルギーに対する表示義務」はあるのか。
食品アレルギーは「個別の疾病」ではないのか。

02
「肉、卵、大豆、青い野菜などを避ける」といった一般論では生活できないことをご存じないのか。
「日本食品標準成分表」に記載されていない加工食品のいかに多いことか。それをご存じないのか。

03
(現在、確かに「マルチビタミン」などの栄養補助食品に鉄分が含有されている可能性が除去できないため、ビタミン剤を処方箋で出していただいております。)
医療費の増大が叫ばれる中、処方箋によるビタミンの摂取は国の医療費を増大させるのではないのか。
鉄含有量が明記されていれば、C型肝炎患者は、処方箋に拠らず、栄養補助食品から摂取できるようになり、国の医療費削減の一助にもなり得るのではないのか。

04
日本国民の3%以上、500万人ともいわれているC型肝炎罹患者。
果たして、「C型肝炎を個別の疾患」で片づけられるのか。
食品衛生法第19条では、「公衆衛生の見地から、消費者が食品の内容を理解し、選択するための表示」とあるのに、C型肝炎の悪化リスクは、「公衆衛生」の範囲外なのか?

05
C型肝炎由来の肝臓癌治療に必要となる健康保険金の支出を「鉄含有量を加工食品に記載させる」だけで、激減させることができる可能性があり、だからこそ東京都と福岡県は健康診断項目のひとつに「C型肝炎」を、国の補助を得て加えたのではないのか。
にもかかわらず、『鉄含有量を加工食品の栄養成分表示』に記載させることを義務化しないのは、国民健康保険の財政的破綻を促進する行為ではないのか。

たかが一人が出したメール。
そしてたかが一人が発信しているブログ。
だけど…。
出さないよりは、出した方が良いに決まっている。
それだけを信じて、ここに掲載した。

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働く日本人の姿って

めったにない甥とあたしだけのお出かけには、雑誌が必携。
なぜなら、てっちゃん(甥)も今の若者。
インターネットにつながるわけでもないのに、ずーっと携帯電話の画面を見続けているから。
ぼそっ、ぼそっと話しかける毎に返ってくる返事は「うん。」「イヤ。」これだけ。
「二人で電車に乗ってるねんから、(ずーっと携帯電話にかぶりついていて)おばちゃんを無視するような態度は失礼やぞ。」と。
「携帯電話は鞄にしまうべきや!」と言うて、返ってきた言葉に驚いた。
「それは誤謬や。」
そう言いながら初めてあたしをまともに見た。
生意気なやっちゃ。

閑話休題。
東急蒲田駅売店で購入した週刊アスキーの9/4号。
あの雑誌、この雑誌でお馴染みさんの神足裕司さんのコラムを、そこに見つけた。
引用させていただくと、『日本人労働者がどれほど創意に富みしかも忍耐強いかを工場見学で実感』とあった。
そう、それを私たちもTCシンポジウムで発表しようとしている。
テクニカルライターという職人が持つ「からくり」の数々を。
そして、「一人セル生産方式」と勝手に名付けた方法が、かつてないコストパフォーマンスを現実のものとしていることを。

引用文献:週刊アスキー 9/4号「僕が思う働く日本人の真の姿とは……」 神足裕司氏 著。

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鬱の気配

座敷童子(ざしきわらし)の気配なら嬉しいけれど、いつのまにやら身に降りかかる鬱の気配が困りもの。
今日も今日とて、お知り合いのそのまたお知り合いに思いがけなくも親切にしていただいたり、乗せていただいたebaraタクシーの運転手さんとは「小六の娘でも技を決められたら痛いですよ。」だなんて、合気道の話で盛り上がったり、そしてそして…。
塞ぎ込むような何事も起こったわけでもないのに、水中に堕ちた軽石の如くにフラリフラリと揺れながらも底が見えてくる。

「疲れのなせる技や。」
そう相棒に諭されても、今日見る夢が、昨日と同様薄気味悪いのかと思うと、やっぱり起きとこかしらん。
「阿呆なことを言うもんやないぜ。」
確かに。
「それにな、」と続けた相棒の言葉は棘を含んでいない。
「洋ちゃん、机の上を見てみぃ。」と指を指す。
雑然と置かれた物、物、物。
「これに我慢ができるようじゃ、まだまだ鬱とはいえんぞ。」

その言葉にフッと心が軽くなったら、何でやろ。
気づいたら大声出して笑っていて、「こら、アカン。鬱やのうて躁鬱や。」と、てっちゃんが笑った。

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交通事故で疑心暗鬼

甥の事故から明けて翌朝。
掛ってきたタクシー会社さんからの電話は開口一番「板金塗装の見積もりが出てませんので…。」
えっ!
自転車がちょっとひんまがったくらいで?
あたしらも田園調布警察署まで乗せてもらったあの車のどこが凹んでいたのか?運転手さんのドアか助手席側のドアか?
バンパーがひん曲ってたのか?
う~ん。わからないことばかり。
取り敢えずは明朝の電話待ちとなったけれど、どこか納得のいかない私たち。

そして、今度は保険屋さん。
甥であっても私たちが扶養していることで対象なると聞いてホッ。
だけど…。
「車の写真を取り寄せてください。」
と言われて、そして「通院費用はでません。」だなんて!
へぇ~。

「板金塗装っていくらぐらいやろ?」という単純な疑問と、「車の写真は警察がくれはるんや。」という勝手な思い込み。
立川市への打ち合わせが終わって田園調布警察署に到着したら午後10時。
受付の警察官に、甥の一件を説明すると「ああ、あの自転車とタクシーの。」
大体の事情はご存じの様子に、事故車の写真が欲しいとお願いして返ってきた答えは「そんなものは保険屋さんが直接取りにくることで、あなた達の仕事ではありません!」
へぇ~。ほなら、あの保険屋さんは何?
そして、「タクシー会社さんには板金の見積もりがと言われて…」と続ければ「ば、板金!」と表情が強張って、渡されたのが担当のおまわりさんのお名前と連絡先。

加害者でもあり被害者でもあることを十二分に認識されていた運転手さんとは、まるで裏腹な態度としか思えないタクシー会社さん。
そして、まさかの時の助っ人である保険屋さんの意外ともいえる間違った情報の提供。

なんだか、疑心暗鬼にかかっちゃいますよね。

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「ご多忙中恐れ入ります。」という診療情報提供書

診療情報提供書とは、つまり最初に診ていただいたお医者様が自宅からは遠いので、近隣の病院に通う際の紹介書のこと。
そして、何故近隣の病院に行かなかったかというと、てっちゃんこと甥が交通事故に遭ったから。
それなのに、件の紹介書冒頭に「ご多忙中恐れ入ります。」と、何故書かれていたかというと、それ程に軽傷であったから、「こんなつまらん患者さんの紹介でご面倒をおかけします。」と仰りかたかったに相違ない。
事の顛末は、急な坂を猛スピードを出しだ自転車が、道路に大きくペインティングされた「止まれ」の指示を無視して二車線の道路を渡ろうとして横からタクシーが来ているのを見つけた時は、時遅し。
タクシーのバンパーと自転車の前輪がガッチャ~ン!
タクシーがハンドルを切ってくださったから、自転車は空を飛んだもんの、てっちゃんが倒れただけで対向車もなくラッキー!

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救急車は来たものの、未成年者(19歳)には保護者の同伴が必要とのこと。
相棒が走った。
運転免許証の持たない私にはわからないのだけれども、どうやら甥の分が悪いようでも、相手はタクシーさんでつまりはプロ。
でも…。
私と同年輩らしい運転手さんは「人身をやったら車を降りようと思っていたのです。」としょげかえってはって、何ともお気の毒としか言いようがない。

にしても、自転車のマナーも大切。
「おまわりさんも忙しいんだからね。事故は止めてよね。」
と仰ってつづけられた言葉場これ。
「つい先日、自転車の死亡事故も起きたのだから。」
深く首を垂れた甥。
明日は、レンタカーでまた打ち合わせに行く。
相棒に、「今日も安全運転でね。」としつこいまでに言うことの価値をわたしはここに見出した。

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初体験の阿波踊り!

和服のホームページを立ち上げていた頃に知り合った方に、御岳山で偶然会ったら「貴女どう?」と誘われたのが阿波踊り。
まず参加したのが練習会。
男踊りと女踊りは全く違う。
そして下手は下手なり、何とか要領をつかめたところで、「10分間踊ってみましょう!」
この長いこと。「今、5分ですょ!」だなんて、ウソのよう。
それでも楽しく練習を終えて、今日参加したのが本番。

踊るのも初めてなら、衣装をつけるのももちろん初めて。
裾除け(すそよけ)よりも着物が短いのですね、これが。
袖の中には手甲(てこう)をして、なんとも女っぽい感じ。
黒の半幅帯は、帯枕、帯揚げと帯〆をする。
かぶってみました阿波踊りには欠かせない網笠、髪をアップにして良かったなぁ。
これで姿かたちは一人前。
「外で下駄を選んでね!」と言われて、げ、下駄で踊るんですか。
そんなことも知らない、「ど素人」の参加であっても、とても歓迎していただいて、鼻緒が親指と人差し指のまたに当たる痛さも半減。
何故、痛いのかって?
踊っている間中、下駄のつま先部分が地面に着いているからですっっ!
100mの長さを5回ほど、テンポの速い二拍子で進む。
足は膝まで上げるって?
両手は天を突くようにって?
そのどれもができなかったけれど、生まれたのはぎょうさんのお付き合い。楽しさと汗まみれを共有して、その中に笑顔がいっぱい。
たがいに口から突いて出る言葉は「楽しいねぇ!」この一言。
何より、この阿波踊りのための裏方さんの存在は忘れられない。
練習の指導をしてくださった方々、衣裳の準備から着付けをしてくださった方々、そして最後はお弁当やなにやかや、ほんまにほんまにお世話りなりました。

是非、是非、来年もお世話になりに参ります。

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ワレンゲで成功!

「わぁった!」
Webで発見したメレンゲのレシピに小躍りする相棒。
「そうやったんか。鉄板に絞り出して、しばらく置いとったらええんや。」
ほんまか?
そんなに簡単なもんか?
それで、真っ白なメレンゲができるって?
とは、思いつつ相棒のやる気を削ぐのも下衆なことやし。

イソイソ、台所に向かう相棒を横目に、てっちゃんと目が合って「なぁ。」と声を掛けられた。
あれは「また失敗…」そんな阿呆な。
とは思いつつ、時間を置いてるというより気づいてみればもう数時間。
放置されている鉄板をのぞき見しつつ、「ねぇねぇ。なんかへちゃっとるぅ!」と相棒にご注進すれば、またもや
「それがやい。ちょっと泡立てが弱いような気ぃがしたんや。」
と言いながらも、思いだしたようにまた台所に立ってオーブンに火を入れた。

果たして出来上がったのは、うっすらベージュのメレンゲ。
「す、すごいっ!成功や!」
三等席ながら、涙ぐましい努力の結果が吉とでていかった、いかった。
と、思ったところで「百里の道は九十九里を以て半ばとすべし。」
嗚呼!
あんなにきれいに出来上がっているのに…。
相棒の嘆き声が聞こえてきた。
「と、取れへん!」
まるでランクドシャのようなメレンゲがピンクのお皿に盛られてお出まし。
「美味しいい!」と相棒に告げれば、それに続いててっちゃんが叫んだ。
「うん!このワレンゲは美味しいぞっ!」と。

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インターネットの功罪

もしかして…。
さすが自他ともに認める鬱気は半端ではない。
ご飯の後、お客様到来の折、口にするお茶を「麦茶+ドクダミ茶」に変えたのが、良かったのか悪かったのか。
食品成分表に掲載されていたのは「麦茶」だけ。
こうなったら気になって気になって…。
早速Googleの検索欄に「どくだみ茶 成分」と入力して[Google検索]ボタンをクリック。
48,000件という検索結果の多さに驚いたと同時に、ありとあらゆる情報が混然一体となっていて、真偽のほどや信頼性の高さは自分の判断に頼らざるを得ない。つまり玉石混交の世界がインターネットから引き出す情報であるともいえる。
反面、インターネットがまだ大学内でしか普及していなかった頃は何かを調べなければならないときは必ず図書館、否本屋さんに走ったもんだった。
ちょっとしたノウハウは「インターネットでチョ、チョッと探すねん。」
いわば既に書籍としての価値が失せているのだろう。
そして、本屋さんの価値も、同様インターネットで事足りているのか。
ホームページやブログから発信されている情報は確かに侮りがたい。
突き止めたい情報の深刻性が増せばそれだけ、時間を掛けてコツコツ隅から隅まで読み漁ることで一つの突破口は確かに開ける。

幸運にも、検索結果の1ページ目に表示されていたのが、『ドクダミ茶の副作用-高カリウム血症』というページ。
それが正に私にとっては突破口『医薬品情報21』http://www.drugsinfo.jp/navi/qanda.htmlというブログであった。
そこから始まった件のブログを執筆されていた古泉秀夫氏への質問メールで、知らされた「健康食品Q&A わかるサプリメント」という書籍。

私のどうしても知りたかった「ドクダミ茶」の飲用が除鉄食事に向いている旨の回答は得られて、更に通常のお茶についての理論的なお考えも聞かせていただけた。
それで、私には十分だった。
古泉秀夫氏の執筆された『健康食品Q&A わかるサプリメント』が、自分にとっては買うに値する書籍であることを分かるには十分だった。

テクニカルライターであれ一人の物書き。
電子書籍やユーズドブックという響きは、やはりどうしても許容できない。
読者に手にとって読んでもらってこその書物ではないのかと。

新聞や雑誌、書籍が売れなくなって久しい。
インターネットの普及だけが原因でないとはいえ、書店が立ちいかなくなることは、実に悲しい現実である。
ただし、書籍でなければならないという価値観がまた蘇ってくるような気もどこかでするのは、本屋さんの棚の前であれやこれやとページをめくりながら選ぶ楽しみ、これこそはインターネットでは実現できないのだから。

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更なる挑戦の結果は…

炎天下に出かけた打ち合わせは、クールビズのおかげで打ち合わせに入った室内温度は30℃を超えているかもっ!
大して狭いとも思えない室内でも立ち働く人の多さと、それに応じたパソコンの数。
確かにエアコンの設定温度は28℃ではあるけれど…。
この酷暑に、本題に入る前の冒頭は「ほんま、暑いでんなぁ。」。
「電車の中外を問わず、皆さんペットボトル持参ですもんねぇ。」と。
そんな話を咲かせたのが、良かったのか関係ないのか、打ち合わせは粛々と進んで、また汗だくだくで帰途に就いたのが前々日のこと。

照り返す日の眩しさだけではない暑さは、風がそよとも吹かないだけではない。そもそも温度が高いから。
こういう日に限ってこなす予定が2つ重なって、まず入った寝汗を拭う朝風呂に、昼一番の作業をこなした後の風呂と、日が変わる頃にホウホウの体で帰ってきた寝る前のひと風呂を浴びたら、有無を言わさずバタンキュー。

そして今日。
二日連チャンの疲れで起きたらお陽さんは既に真上。
「きっと!出かけるたびにパソコンに向かう時間が減っているのは、やっぱり身体が弱っている証拠や」と叫べば、「それは違う!C型肝炎でのうても、皆夏バテや。」と相棒と甥に返されて、それでもぐったり差に違いがあるのは、年齢差?だなんて心の中で呟いた。

「こんな日はクリームや!」と立ち上がったのが相棒で、冷蔵庫から出してきた生クリームを1箱全部、ボールにぶちまけた。
それから始まったあれやこれや。
「にわか菓子職人丸出しやなぁ。」と思いつつも、世話女房のあたし。
あれやこれや手出し、口出しして出来上がった角のたった生クリーム。
果物の缶詰と共に食べて「嗚呼、美味し!」

エネルギーの補給も万全。
「(TCシンポジウムの発表の準備を)さぁ、始めよか。」と相棒に声をかければ、帰ってきた返事がこれ。
「ぼ、僕、もう準備を始めてしもた!」
えっ!
またっ!
「こんどは、何?」
「い、イヤ、白身をな…。」
っえー。
メレンゲでっか?
「ちゃんとレシピ見たんか?」と、あたしとてっちゃんに思わず叫び返されて「失礼なっ!」
それから始まったメレンゲ作りと、残った黄身で作るフレンチトースト作り。
あたしはここらで失礼して寝室に引っ込んだ。
おおよそ3時間後に目覚めてみれば、目前に出されたのがメレンゲ。
う~ん。確かにこれはメレンゲなれど…。
食感は正しくメレンゲ。
色はコーヒーメレンゲか?
味は…。
「それやがい。どうもガスの温度が高かったらしい。」

でも…。
色とちょっと焦げた味を除けば、「ダロワイヨより美味しい!」
これは本音。

でも…。
「よ~し!もういっぺん挑戦じゃ~。」
これは意外。

更なる挑戦の結果は如何に。
残念、無念、冷やそうめん。

こうして成功まで続くだろう、相棒のメレンゲつくり。
少量の砂糖と卵の白身。
あたしの身体にはとっても良いので、まぁいっか。

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新発見!

C型肝炎に罹患していることが判明する以前、なんとノー天気に生きていたことか。と、今振り返ってみるけれど…。
54歳手前までの人生のある意味での基準は、「如何に今の体形を保つか!」という、ある種の人々には一笑に付されるようなコンセプトで生きていたような気がする。
女性の大半は、といっては言い過ぎかもしれないけれど「太りたくないっ!」と思っていることは事実だろう。
かくいうあたしも、甘いもの好きには違いないけれども、口に頬張るその勢いを制するのが、つまりは「こ、これ以上はあかんかもっ!」という自制心というよりは太ることへの忌避感であったと思う。
また、お皿の上にあるものを所かまわず残す様に対する相棒の白い眼に、「人生はいっぺんしかないんねんよ。あと10万回も食事でけへんさかい、好きなもんだけ食べるねん。」とか言ったりなんかして傍若無人な、明治時代の筋金入りのお方に聞かれたら激昂されるような態度を平気でしていた。

そして今や除鉄食事を強いられるようになって苦労ばかりと思いきや、まさかの嬉しい発見もある。
バターや乳製品、白い果物に白い野菜。
これが食事の主品目となってみれば、
「bread and bred」(バター付きパン)、それも焼きたてのパンにたっぷりバターを乗せて二度焼きすると、何と美味しい。
リンゴとレタスとポテトのサレダ。意外にイケルんですねl、これが。
生クリームを相棒に泡立ててもらえば、何もカフェウィーン(日本橋三越にある)に行かんかて、手軽で美味しくバナナパフェ。
そう、カフェウィーン自慢のチョコはどうせ食べられへんねんし…。
そして、そして「もう、ええ!」というほど、冷たく冷やしてようもみ洗いした素麵を、力一杯「これでもか」と食べられるではないの。
最近知ったのが(遅いか?!)赤いパッケージで目を引いたMEGMILK(メグミルク)。
コクがあるというのはコレのこと。

幸いというか何というか、他の持病がないからミルクや生クリーム、チーズに、そしてバターはたっぷり摂れるから、それはそれなりに楽しい食事ができる。
と、今日は思ってしまったその理由は、せっかくやからポジティブに生きたろっ!
その心意気やから。

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「女性自身が伝えたアメリカの戦争」

昭和28年生まれは、団塊世代からすれすれながら外れるかどうかの際であるけれども、戦中はもとより戦後の厳しい生活環境には、幸運にもさらされていないし、亡父はもとより母にしても「辛かった時代」のことをことさら喋ろうとはしなかった。人それぞれなんだろうけれども、かつて母子で沖縄に遊びに行った際、戦争に関する資料や跡地を忌み嫌うかのように避けて通る母を、どのようにも理解できなかったことを覚えている。
それでも戦中戦後を体験した母世代の強さを思い知らされた日がやってきた。それは阪神淡路大震災の時。
大阪からやっとつながった電話口から伝わってきた母の声は思っていたよりも強く自信に満ちていた。
「もう、大丈夫や。空から爆弾が落ちてくるわけやないからね。」
大阪に居てさえ身体中がガクガクと震えるほどの恐ろしさだったのに、その何十倍もの規模で恐ろしいのが戦争なんだと。
そのことを思い出させてくれたのが、大正大学出版会から出版された件の書籍「女性自身が伝えたアメリカの戦争」。
ちなみに、タイトルに記載されている「女性自身」とは現在も出版されている週刊誌「女性自身」のことだとか。
相棒の敬愛して止まない写真家の柿沼隆氏の作品もいくつか掲載されていることで知ったこの書籍。
正視に堪えないだろうと思うにつけ、自分の勇気のなさと戦争の本当の怖さを思うばかりだ。

団塊の世代は(だんかいのせだい)は第二次世界大戦直後の日本において1947年から1949年(1952年、または1955年生まれまで含まれる場合もあり)にかけての第一次ベビーブームで生まれた世代である。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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キレートレモンはOK!

ポッカコーポレーションの反応は素晴らしい!
C型肝炎に罹患した者にとっては、とてもありがたいことでございます。
ほんまにほんまにありがとうございます。
そして、「理論上」という但し書きがあったとしても、キレートレモン1本中鉄分の含有量は0.03mg。
これで安心して飲ませてもらいます。
そして、江崎グリコ株式会社さんは、メールで質問をお出しした翌朝にはお電話をいただいて、「ビスコの件は、担当者が本日休みをとらせていただいております。ご連絡は明日以降となりますがよろしいでしょうか」と。
企業責任という言葉だけが先行していると、つい思いがちだったのだけれども、大企業にも素晴らしい会社がたくさんあることを、こういうメールのやり取りでさえ身をもって知ることができたなんて、日本社会も捨てたもんじゃない、ですね。
厚生労働省から、あらゆる食品への鉄分含有量の表示を義務付ける通達が出されるには、まだまだ時間が必要なのだろうとは思われますが、それにつけても、皆々さまに感謝でございます。

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パリポリのパウンドケーキ

卵が食べられへんねん。
と泣き言を聞きつけた相棒が作ったのが、自称パウンドケーキ。
「パウンドケーキというのはやなぁ。」に始まって「小麦粉とバターと砂糖をそれぞれ1ポンドずつ使こてるからそう言うんやぞ。」と飛び出して買ってきたのが無塩バターと薄力粉。
えっ!
た、卵なしでっか?
そうか、そうか、卵白だけにするんやな。
それにしても、グラニュー糖も買おてきてへんがな。
ま、まさか上白糖でケーキか?

除鉄食事でスタミナ不足のあたしが寝ている隙にパウンドケーキが出来上がった。
「ちょっと、色が黒パンみたいやなぁ。」と言いながら触ってみれば、か、硬い。
失敗を認めたもんの、言うことがこれ。
「バターがな、白くなるまでに腕が逝ってしもたんや。」
えっ?
「この暑いのにどないして卵白を泡立てたん?」と聞けば、
「せやからやなぁ。」と。
どこまでもパウンドケーキに卵は必要ないと言い張る。
こら、アカン。
「ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみて。」とてっちゃんに頼んで判明したのがこれ。

パウンドケーキ(英:pound cake)は、ケーキの一種。小麦粉、バター、砂糖、卵をそれぞれ1ポンドずつ使って作ることから「パウンド」ケーキと名づけられた。フランス語ではカトル・カール(Quatre-Quarts)といい、「四分の四」の意味。 これも小麦粉、バター、砂糖、卵の4つの材料を同量ずつ使うことに由来する。
出典:
ウィキペディア(Wikipedia)

それでも好意で作ってくれた卵なしの上白糖製パウンドケーキ。
「一口ぐらい食べさしたろ。」と言うから、「食べたろ。」と返したが、これが一口大に切るなんてことができないのですね、硬すぎて。
「おばちゃん!金槌もってくるんや。」と甥が言うのを止めて、ギザギザのついたナイフでギーコギーコ。

P1020895
この時点で味云々の問題ではなくなって、それでも食べてみれば食感は「おかき」そのもの。ケーキというよりは限りなく和製クッキーって感じ?
『よーし!今度は卵白入りのパウンドケーキや!』と叫ぶ相棒に、おっと「もうええよ」と言ってしまって、「メレンゲで。」と続けたのは、夫への愛情に他ならない。
そして、「ケーキでもクッキーでもないけど、味は旨い!そういうお菓子やと思えばな。」と言ったのは元来優しいてっちゃんであった。

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トマトジュースに敗北

除鉄食事に、あれだけ気ぃつけていたのに…。
「洋子おばちゃんっ!」とてっちゃん(居候の甥)が叫んで手に持ってきたのが、箱買いしているDel monteトマトジュースのペットボトル。
そして続けて言った言葉がこれ。
「これ、アカンやんか。鉄分多過ぎ!」
えっ、ホンマか!
食品成分表を矯(た)めつ眇(すが)めつ。
確かにトマトジュースは鉄分が多い。
あたしの口に入れるべきものではなかって、ショック!
何を勘違いしていたのだろうか。
昔からトマトジュースはDel monte!と決めていたのがアロハ屋さんで見つけたから、買ってしまって毎食、中ジョッキ一杯飲んでいたから、大変!
ピーマンは緑色やのに鉄分が少ないのと、トマトも一緒くたにしていたのかしら…。
食品成分表を片手にすれど、「キレートレモン」や「乳酸菌とオリゴ糖入りビスコ」は、大丈夫、か、し、ら?
どれもこれも、隠れ鉄分が有りや無しや。
『ちょっとぐらいはエエやないか。』の世界がどこからどこまで???
栄養士さんに相談しようにも、販売されている加工食品には、そもそも含有鉄分量が表示されていないから、話にも何にもならない。
6月上旬に鉄分が多いと分かって止めたのが、黒烏龍茶。
7月に入るまでには、粒餡、こし餡にもお別れし、そして今日を限りに止めるのがトマトジュース。
楽しみながらやろうよ、除鉄食事。
な~んて、もう二度と言わへん気ぃがする。

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Windows Vista ごみ箱紛失事件

自慢やないけど、我が家でVistaはこれ一台。
ある日、「あれっ?」
ごみ箱がデスクトップからなくなっている。
「なぁ、なぁ。ごみ箱が消えてる。」と相棒に言うと、
「おかしいなぁ。設定変更なんかしてへんよなぁ。」と、ちょっと触ってもらって無事ごみ箱は復活した。
数日後、またごみ箱が消えている。
「なぁ、なぁ。またごみ箱が消えてる。」と甥に言うと、
「自動的になんか消えヘンはず…。」
「それなんかおかしいぞぉ!」
そういいつつも、ちょちょっと触ってもらってまたもやごみ箱は復活したのに、また数日後、ゴミ箱が消えている。
「それ、おかしいでぇ。」と言うから、「あたしはごみ箱の中身を消してるだけやのに…」といいながら、ゴミ箱を右クリックして[削除(D)]をクリックした。
果たして、ゴミ箱は紛失した。
つまり、ゴミ箱の中身を削除するには、[ごみ箱を空にする(B)]でないとあかんことが判明した。
「ええぃ!ややこしいやないかいな。」と言えば、「そら、おばちゃんが悪い」という。
ちなみに、ゴミ箱を削除してもごみ箱の中身は削除されません。
それって、やっぱしどこかおかしないか?!

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卒寿を過ぎた宗家の大活躍

某企画には、新聞の折込広告が必要だと考えた家元と私たち。
新聞販売店の方曰く、「ご近所さんを最も優先します。」と聞いたからこれは家元と一緒に販売店に行かなくては!という手はずになっていたのに…。
昨日あたしの携帯電話がリーンとなって、スワッ応募電話かと思いきや、果たして西濃運輸の運転手だった。
そう、印刷屋さんが連絡先にしていたのは、あたしの携帯電話だったから。
「配達に参りましたら、どなたもご在宅ではないようで…。」
う~ん。困った。
西濃さんには折り返し連絡をすることにして、ひとまず家元(宗家もご一緒のお住まい)に電話をしてみれば、「もしもし、」とお出になったのは家元の祖母である90歳の宗家であった。
お耳が少し不自由なため、名前を告げたのをはたしてお聞きになったのかどうか、「お玄関が開いていないの?」と仰って、あたしは二の句が継げずに「じゃあ、開けるわね。」と仰ったかと思えば電話はガチャンと切れてしまった。
ここはひとつ西濃さんに頑張っていただくよりしょうがない。
『在宅はしているのですれども、90歳で少し耳が遠いのです。本人が玄関を開けると申しましたので、「ガラリ」っと開けてしまってくださいませ。』
家元に電話をすれど、メールをすれど返事はない。
そうか。金曜から日曜といえば、これは絶対鈴鹿のお稽古。
う~ん。困った。
そして二晩明けた今朝、家元からメールが入った。
「宗家が無事西濃さんから受け取ったのですが、新聞屋さんの配達員にそのまま渡してしまったようです。」とのこと。
新聞を配達する役目の方に、宗家がどういう風に仰ったのか、通常はあり得ない折込チラシの持ち込み方法。
本来は、チラシは直接販売店に持ち込み、その際料金も支払わなければならない。
90歳の宗家では、当然持つことのできない3000枚のちらし。
それにしても、す、素晴らしい宗家の大活躍。
ここはもろ手を挙げて、ばんざーい!
明日は地唄舞のお稽古日。
家元と私たち雁首揃えて、新聞販売店まで馳せ参じて打ち合わせをさせていただくことにあいなった。

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NHKとTV

自宅にTVを置かなくなって久しい。
阪神淡路大震災が起こった年にはすでになかったから、ラジオから流れてくる生々しい悲惨さに、それでなくても悲観的な考え方しかできないあたしは、いてもたってもいられなくてTVを見せてもらいに友達宅に走った。
それほど、映像というものが私たちに与える情報性は高い。
あの時ほどそれを痛感させられたことは未だかつてない。
時代は変わって、ラジオからインターネットへと情報収集の場が変って久しいけれど、ではTVが嫌いなのかといえば、否そうではない。
出張先のホテルでは、しなければならない前打ち合わせを放ってでも、相棒と二人してTVから目が離せない。
それも大抵はNHKの番組が多い。
まだ大阪に本拠地を置いていた頃、宿泊先のワシントンホテルで、石田種生氏(後述解説あり)の「舞踊 生と死のはざまで」と題するドキュメンタリーを観て、かつての恩師の壮絶なる生き方に涙したそれもNHKであった。
つい最近地方局の深夜放送(BS?)でやっていた「シルクロード」はもちろんNHKである。
あまりのおもしろさ故、アッと気づけば数時間単位でTVの前に座っていることに気づいて、SOHOにとって自己管理の難しさをイヤというほど思い知らされている身では、TVを捨てる以外に道はなかった。
現在、仕事はもちろんのこと、合気道にそして地唄舞に入れあげているから、TVを鑑賞する暇などどこを探してもない。
なにせ、ホビーラホビーレなくしては人生ないとまで思い詰めた手芸熱、「活字中毒じゃ~」と言われるほどの読書熱までも、今は昔。

そして、NHKがなくなれば良いと思っているか、といえばそうではない。
約十一年後に訪れるであろう年金をいただきながらの生活の中で、今まで見逃した数々のNHKが放映してきた素晴らしい作品を、その時こそ心おきなく鑑賞したいと思っているから。
自分の人生の決算が黒字であれ、赤字であれ、現在設定されている受信料を払うことができないというのは考えにくい。
えっ!そういう事態に陥るかもしれないって?
「桑原、桑原」
どうか、明るい未来がこの身に訪れますように!

ちなみに石田種生先生から直々に書籍にサインをいただいた際記載されていいた言葉が「恵存」であった。
「恵存」とは、「お手元にお置き下されば幸いです」の意。、、ますます首を垂れる自分がそこにいた。



石田種生氏は、「東京シティバレエ団のホームページから引用させていただくと、」1949:慶應義塾大学に入学し、在学中にバレエの道に入る。
'55:松山バレエ団公演「白毛 女」でデビュー。その後「バフチサライの泉」「オセロ」などに主演し、個性的な舞踊手と して注目を浴びる。'63:NHKテレビから日本の風土的なバレエの創作を委嘱され「枯野」 「砂の城」「影武者」を発表する一方で、「祇園祭」「女面 」「エスメラルダ」など多くの 意欲的な作品を創りつづける。'68:東京シティ・バレエ団を設立。'87 '97 '92:に韓国国 立バレエ団やアメリカのコロラドバレエ団から依頼されて「エスメラルダ」を振付・上演す る。'95:終戦50周年に原爆をテーマにした「ヒロシマのレクイエム-うしろの・しょうめ ん・だあれ」を創作。'97:紫綬褒章を受章。

引用文献:
東京シティバレエ団ホームページ

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当世「高速道路」考

だなんて。
月に一度くらいしかレンタカーでブーンしない我が家の、しかも運転免許を持っていないあたしが言うのもなんだけれども、それでも高速道路を使って感じることがいろいろあって、
・合流地点でのマナーが良いのが都内で、勇気を持ってがめつく頭を出さなければならないのが関西だなんて、神戸っ子としては恥しいなぁ。
・距離に換算すると都内に比べて、倍は払わされているような気がするのが関西圏の高速料金だわなぁ。
・ETCカードを持たない車の肩身が狭くなった代わりに、やっぱ渋滞が減ったよなぁ。
・素人ですら瞬時に分かる過積載トラックがいつまでたっても横行しているなんて、高速道路入り口のセンサーが作動して走行を阻止するシステムを備えている国もあるのに…。
・一昔前とは雲泥の差は、トイレの綺麗さ。なんとパーティションで区切っただけの簡易更衣室や化粧直しスペースがあったりするから、「なんとか高速を降りるまで…」と、ガマンせんで済むのはありがたい。
だなんて。

そして、見ました珍しい光景は、路側帯を走っていたスクーターの後ろから、「そこのスクーター、道路交通法違反です!」とアナウンスしながら追い抜いたパトカーが止まって検挙するかと思いきや、数キロ先で起こっている玉突き衝突現場に急行しちゃったこと。
スクーターの運ちゃんは「こぇ~、危ねぇ~!」と肝をつぶしただけで、結局のところ「ラッキー!」に終わった。
検挙を見過ごすくらいにしては、起こった事故は大したことがなさそうで、人様のこととはいえ良かった、良かった。

相棒が高速道路で運転する際の一番の怖さは、やはり「ねむけ」だろう。
横で座っていても睡魔が相棒を襲っていることが分かったりする頃には、後ろの車から「パフッ」とクラクションを鳴らされたりなんかされると、周辺の車がみな大きく車間距離をとるようになって、「アカンっ!パーキングエリアでちょっと寝る。」と言う。
「これが事故を防ぐ心構えなんか?」と聞けば、「ちゃう、ちゃう。前の晩にもうちょっと早よう寝せてくれたらええんや。」と返された。

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水風呂で冷や汗

20代から30代時分の相棒は、30cm圏内に入ったら「アッ、暑いぞっ、近寄るな!」と言われるくらい体温が高かったけれども、40代に入ってさすがにそれほどのことはなく「手ぇなんかつないで、ほんまに仲が宜しおまんなぁ。」と唖然とされても「あ、暑いっ、放して!」とは言ったことがない。
それでも本人に言わせるとやはり何かと熱を発するらしくて、特に寝る前に入るお風呂が問題。
噴き出した汗が止まるまで待ってられないほどの睡魔でも、そのまま寝床に入るわけにも行かずに、やってみました水風呂。
身体を洗って浸かった湯を捨て、洗髪している間に溜まった水風呂にチャッポン!
足に腰、それからだんだん上がって心臓のへんで「ブルブル、ちめたいっ!」というのも15分もすれば慣れてきて、膝小僧を水面から出したら「温うてええなぁ。」。
ここらが水風呂から出る頃合い。

「水のシャワーを最後に浴びたらかえって暑いやん。」というあたしに、「いっぺん、やってみぃ!風呂上がりが清々しいぞ!」
それって、ほんまか?
と疑えば良かったもんの、朝も早よから起きて真似してみれば「うっ、お、お腹が…」そして冷や汗まで出てきて、ホカロンを貼る始末。
朝からぐったりした日の、ややこしい電話とややこしい打ち合わせ。
帰宅して出た夕食が、熱々の野菜どっさり中華三昧。
酷暑には熱いもん。
昔の人はええこと言いはる。

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40歳突入の成果

記憶力と判断力と、かてて加えて理性が加担した怒り力(りょく)をモットーにしている相棒が、寸暇を惜しんで楽しんでいた『大戦略』。
真っ黒で四角いケースは一見カメラ部品のような、ゲームボーイアドバンスは、実は甥も大好きで勉強と仕事と家事の、ほんの隙間に楽しんでいた。
それが何故か昨日辺りから、車中や寝床で遊んでいない。
甥はというと、「小林さん!(なぜか、オジサンとは呼ばないんですね、これが。)あれ、どこ?」と聞くではないか。
「それやがい。」と返事する相棒も件の所在が判らないらしい。
『大戦略』は戦争シミュレーションゲームで、どうやらてっちゃん(甥)は堅実に、相棒は冒険心を試しているらしいから、戦況は火を見るよりも明らかだけれども、どちらにしても勝利の雄たけびはどちらも挙げていない。
折しも前日は、我らの寝室にカラーボックスをいくつも並べて、DVDやら書籍やらを徹底的に整理したばかり。
「どこやろ?」
いつも持ち歩いている、大田区合気道会のEzawaさんに作っていただいたバックをガサゴソ。
「ないなー。」と言えば、「ほんまかぁ。僕がもういっぺん見たろ!」と探し手が変わったところで、やはり見つからず。
あたしはといえば、まったく以てゲームには関心がないから、今回は部外者。
「そういえば…」
その言葉にさえ振り向く二人。
そんなに執着しとるんか。
「Tシャツを着替えるときに邪魔な眼鏡は、つい引き出しに入れたりなんかするよ。」とあたしが言うのを聞くなり、甥が走って引出しに手を突っ込む。
「あれっ、ないなー」と言ったかと思いきや小躍りしながら「あったー!」。
相棒のパンツとシャツと靴下に埋もれて、ゲームボーイが鎮座ましましていた。
「俺は絶対に入れてへんっ!」という言葉にも、少し勢いが欠けていて、その会話の途中で二度もお箸をテーブルの下に落としたから、甥とあたしが笑わんことか。
そして、今日。
お客さんと食事に出掛けてお会計の折も折。
財布にお金を入れ忘れたことを相棒に言って、渡された封筒をレジで開ければもぬけの殻。
財布の中身でこと足りたのは不幸中の幸い。
帰路の車中で思わず笑い転げてみれば、「何が、そんなに可笑しいねん?」
そんなもん、「30代の旦那と50代の妻」が「40代の旦那と50代の妻」になったんやでぇ。
これが嬉して笑わずにはおれまっかいな。
相棒の40歳突入の成果がこれ。

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全国版のニュース

故郷の話題が全国版のニュースとして採り上げられるというのは嬉しいもの。
阪神淡路大震災で一番被害を被ったのはおそらく神戸市だけど、それ以前から洋菓子、パンの神戸市。観光の神戸市。関空があり伊丹があるのに、空港を作った神戸市。
とにかく、全国紙に掲載される神戸のニュースにはこと欠かない。
が、しかし。
相棒の故郷である兵庫県小野市の場合は、相棒が生まれたときと現在と人口が変らないという、つまりはちょっと活性化が望まれる市であった。
一昔?否、二昔前には『播州そろばんの産地』として名を馳せたけれど、電卓の目覚ましい普及にともなって今では製造業者も約50件程度であるとか。
へぇ~、50件もあるんや。
そうそう、そう言えば下丸子にも確か「そろばん教室」があったよなぁ。と、思っていたところに、今朝小野市の「そろばん」についての記事が全国版に掲載されているのを発見した。
なんでも「8月8日生まれの赤ちゃんに、8と8で『パチパチ』にちなみ、そろばんプレゼント」するのだそう。
近年脳の活性化が謳われて久しいけれど、「子どもの計算力アップに役立つと再評価の声」が挙がっているらしい。
たしか、任天堂の携帯ゲーム機を授業に本格導入する大学もでてきたとか。
はてさて、小野市の思惑通りにいきますかどうか。
和服と同様、そろばんも在りし日の活況を取り戻せれば良いのだけれど。

ちなみに、相棒の実家は五右衛門風呂で、そろばんの珠(たま)を作った残りを焚きつけに使っていたらしい。

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20畳の和室をレンタルしたら…

大田区には公民館が結構多い。
「ちょっと借りてみよか。」と検索してみれば、あったあったウグイスネット。
そして自宅から一番近かったのが雪谷文化センター。
いつもは2か月前から予約しないと、直前では借りられないらしい。
それが今はお盆。
今日電話をしてみれば、20畳の和室は夕方から空いている。
「午後5時までに、申込をしに来てください。」と言われて、「ほな、行ってくるし。」と自転車で飛び出した相棒が、手続きを済ませて帰ってくるなり「安い!」と叫んだ。
午後6時~午後10時まで。
クーラーに座布団、CDラジカセが使えて、なんと840円。
今どき駐車場でも、もっと高い。
公営施設は侮れない。

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超常現象

双子には互いに以心伝心能力があることを、相棒も甥も信じないけれど、それは今に始まったことではなくて、それを意識するようになったのは、離れ離れで暮し始めた頃。
片割れのJunkoとは学業でもかなり大きく差を開けられていたし、「絶対に別の大学に行け」という父の言いつけで、彼女は当時の国立一期校に、あたしは国立二期校へとバラバラに。
どちらも親元を離れたから、たまに母に手紙を出すと「ちょうどJunkoからも手紙が来てたのよ。」と。
生活費に窮して電話で無心をすると、「Junkoもそんな電話を…」という調子。
そして今、東京と神戸に分かれて住んでいて、何かの拍子にふっと「そうやっ、電話しょっ!」と。
果たして、そこにはJunnkoのちょっとしたアクシデントが待っている。
「そんなもん、ただの偶然じゃ~」と相棒がいうので、そんなもんと思っていたら…。
『病に伏している妹に「一緒に帰ろ」と出した言葉に、「早く連れに来てくれへんから。」と返事をされた。』という夢から醒めてみれば、泣き出しているのはあたし。
そのまま電話に直行して、Junkoから聞いた言葉は「明日病院に行くねん。」だった。
「朝の早よから心配で、心配でどうしようかと思ててん。」とも。
さては、それやったんか。
「はた迷惑な双子や!」と言う甥は、Junkoの長男であった。

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ツキのない日。

半身半立ちの正面打ち入り身投げで、Gotoh先生から「膝行ができていないっ!」と声掛けられて誠に以て御説ごもっともなれど、う~ん、恥ずかしい。秋には初段の審査を受けようというのに何とまぁ、嗚呼!情けない。
そして、そして。
畳の継ぎ目に引っかかったのが原因で、親指を突き指して「イタ~イ!」なんて相棒が転がりながら叫ぶのを眺めてはったNagase先生の眼差しは「洋子さん、また何かやったでしょっ?!」だったなんて、嗚呼!ショック。
そして、合気道を終える頃はお陽さんが真上に上がってカンカン照り。うだる暑さに、「今日は?」とお声を掛けてくださったIkedaさん。
ラッキー!
南馬込から東雪谷まで車でブ~ンとお世話になって、ほんまにほんまにありがとうございます。
もしかしたら、午後からはツキがあるかもっ!
その勢いで行ってみました「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」。
東急石川台駅から地下鉄大門駅を通って、降りたのは清澄白河駅。
電車に乗ってるだけでも結構時間がかかったのに、なんとそこから東京都現代美術館がまた遠かった。
相棒と甥は、1杯120円のかき氷をガシガシやったりして「あれっ?」行きかう人の少ないこと。
こんなに暑い日やねんから、やっぱり人では少なそう。
という見方がどんなに甘かったことか。
夏休み中で、日曜日やもんなぁ。と思っても後の祭り。
バッグから出した入場券を握りしめたまま、そろ~りそろ~り長蛇の列を1時間待って、入る頃にはいい加減疲れが出て眼もそぞろ。
もっと元気だったら、もっと空いていたら、もっともっと…。
その気持ちを超越して、男鹿和雄さんの作品は素晴らしかった。
そう、これはツキとは関係ない。
でね。
いい加減疲れていたもんだから、滔々身体のエネルギーを欲する力が除鉄の抑止力を抑えて勝利を収めてお腹に入ったのがモスバーガー。
美味しかったかって?
それがね、なぜだか今日に限って、とってもトマトが厚切りで、とってもソースが少なめで、三月に一度ぐらいしか食べないこのチャンスに、思い通りの美味しさを味わえないなんて。
やっぱり。
やっぱり、きょうはツキのない日。

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二人乗り自転車購入計画

自慢じゃないけど、あたしは自転車に乗ることができない。
手首が弱いからって?
いえいえほんまに、ただただ自転車に乗れないだけ。
神戸市山本通りで育ったあたしには、そもそも自転車は必要がなかった。
急な坂道に登る大変さよりも、降りる怖さが大き過ぎてあの近辺では確かにだれも自転車なぞ利用していなかった。
小学校の高学年で芦屋市のお隣、岡本に越してきてびっくり。
みんな自転車に乗っている。
そこで練習したかって?
これがまた、駅にいくのもスーパーに行くのも、そして学校にいくにも近すぎて、自転車は必要を感じなかったんですね。
それが、大学生になって必要になった。
成績の芳しくないあたしに、両親は国立大学にしかいかせないと言うではないか。
そして探してきました入学の可能性のある大学。それが島根大学教育学部特別体育課程であった。
そして無事入学してからが苦難の始まり。
県庁所在地である松江も田舎には変わりなく、大学の周りは田圃ばかり。
幸い下宿は徒歩数分の場所に見つけてホッ。
これで助かったわけではないのが悲しい。
休みごとにある器械体操部の合宿では自転車が必須であった。
どうしたかって?
そう、仲良しで唯一全日本の個人別に出場できたツワモノのKumiちゃんが漕ぐ自転車の後ろに乗せてもらうことに。
(ちなみに、島根大学団体としては全国大会(2部)に出場している。)
でも…。
合宿が大詰めになるに従い皆の疲れも最高潮に達する。
それでもなお、「後ろに乗せて!」とは言えなくて、数時間に1本のバスや延々と思える徒歩を余儀なくされた。

という嫌な経験を持ちながらも、そして何度となく試みた自転車乗り練習にも挫折して、ついこの間までは相棒の後ろに納まっていた。
がしかし、ここにきて二人乗り大取締りが行われてみればもっぱら自転車は甥の足となっていた。

そこで、検索収集癖、否何でも知りたがり屋の相棒が探してきました二人乗り用自転車。
正確には三輪(後輪が限りなく1輪に近いくらいひっついている2輪)の二人乗り用自転車であり、これを規制する法律がないことから、東京、大阪、愛知、静岡、新潟、山形、山口、長野、神奈川、福島では違反にならないと言う。

「でもなぁ、メンテナンスは自分ではでけへんから、よしっ!」
何が「よしっ!」かと思えば、そのカタログを掴んで自転車屋さんに走ったではないか。
7万円もする自転車。
う~ん。
バイクの二人乗りの怖いあたし。
「大丈夫。洋ちゃんは漕がんでええねんから。」って。
問題はそんなところにあるのんとちゃうのに…。

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昇級の重み

合気道は「武道にして舞なり」といわれているように、勝敗がないから、たとえば「A君よりあたしの方が強いけど、Bちゃんよりは弱いんだ。」という観点では計ることができない。
相手の技能や強さに合わせていろいろな技を学び、そして一番大切なのはお互いを尊重しあうということ。
だからといって、やはり練習を積み重ねてきた成果は、子供に限らず大人にだって必要なのは自明の理。

だから、だから。
昇級審査と昇段審査はやはりかけがえがない。
私たちは今年は昇段審査を受けるようにとの思し召しであったから秋までは練習あるのみ。
今日の練習日には、我ら東急BEの子供たちが千待ちだった、昇級審査の賞状と昇級による帯が尾崎師範からいただけるはずであった。
のだけれどもアクシンデントは起こるもの。
代稽古の村上先生からののっぴきならない理由の説明にもガッカリ感が蔓延した。
小学校の4年生で始めた頃からその才能を遺憾なく発揮していたTomoちゃんは、袴を手にできる今日の日をどんなにか待っていたことか。
『元気を出せっ!』と言わんばかりに村上先生の仰った言葉がこれ。
「来週はお盆休みですので、再来週には尾崎先生がお持ちになります。」

えっ?
それ、ホンマか?
再来週といえば17日。
その翌日には北海道の、(財)合気会オホーツク中湧別道場の道場開きがある、はず…。
少しは納得顔の子供たちに、今それを言うのか?
う~ん。

困った、困った。
弔事を済まされただろう尾崎師範に、お伺いを立ててヤッパリ。
そら、そうでしょう。
「子供達がそんなに待ち望んでくれていることは、嬉しいことです。」
そら、そうでしょう。
でも、言うのはあたし。
「再来週じゃなくて、月末の31日なのね。」と。

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虫に刺される前と後

梅雨の明けた今頃から蚊や虫がそこここに…。
昔からとにかく肌が弱くそして我慢強くもないから、虫に刺されることを想像するだけでも「ブルッ」。
だけど。
最近は「虫よけシール」なんかが登場して、おまけに身体にも害はないとか。
早速手に入れてズボンの裏とかスカートの裏地とかに貼り貼り。
結果は良好で、「ヤッター!」なんだけれども、問題は、出かける時に貼り忘れること。
そういう時に限って、近所のご婦人方(お歳を召した)から呼び止められたりなんかして、立ち話している間に「チクッ」。

真っ赤に腫れあがって、その痒いこと。
こういっちゃなんだけれども、市販の「かゆみ止め」で劇的に痒さがなくなったりするんでしょうかねぇ。
あたしには、どれも相性が悪いらしくてそういう「ええ目」には遭えないんですよねぇ。
今日も今日とて、あそことここと。
ぶり返す痒みと腫れや赤みに、かゆみ止めを塗り塗りすれども、一向に治まらない。
そこで、「もしや!?」と試してみました湿布薬。
肩こり専用なんだけれども、刺激もマイルドタイプだし、ちょっと冒険心を奮い立たせて貼ってみて、しつこい痒みは治まったりなんかして。
甥は「気分、気分。そんな気ぃがするだけや。」と言うけれど、貼り薬の良いところは他にもあって、厚みがあるから少々掻き掻きしても、悪化するほどの影響がないんですね。
「どないや?」と相棒が横から覗き込むので、貼り薬を剝してみた。
果たして赤みはそのまま。
それでも痒みはずいぶん治まって、掻かない分だけ治りも早いのかしら。
「効かんかて、気分がええんやったらそれでええ。」という相棒。
確かに。

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5個100円のセロテープと、5個190円の。

徒歩2分のところにSHOP99ができたから、結構頻繁に出入りする。
先日、甥が台紙に貼り付けた領収証を見てみたら、何のことはない購入しているのは飲料か、文房具であった。
大きな声では言えないけれど、最低でも週に3回は必ず和服になる私の必需品は、「セロテープ」。
和服のどこにテープを貼るのっ!と、和裁上手なmiuraさんに見咎められそうなことはしない。
その下。
つまり下着の部分にである。
50歳を疾うに越えてはいても、まだ少しはあるバストとウエスト。
実はこれが和服を着る上では邪魔もの。

着付けを終わってみれば、「帯の上にバストが乗っかっているわ!」だなんて、ちょっとこれは恥し過ぎ。
洋服では誇れる腰のクビレも、帯を締めてみれば「まるで臼状態。」
全体が茶筒になるように補正すると「あのお方、ちょっと太めやけど和服がよう似おうてはる。」ということになる。
だから、だから。
鎖骨や肋骨が見えてるあたしは、日本手ぬぐいを縦に4つ折りしてVの字を作ってまずは襟元の補正をする。
そう、下に着ているシャツにその手ぬぐいをセロテープでピチャっと。
そして、問題はバストの下と腰のくびれ。
昔はユニクロのフリースのマフラーを巻いていた。
でも…。
いくらなんでもこれはあつ過ぎるし、汗疹が大変なことになるので、最近では分厚いタオルを腰のあたりに当てて、長~く伸ばしたセロテープでビューッと。
「タオルごときを留めるのに、なんで長いのが要るかって?」
そう、SHOP99で購入したものはちょっと粘着力が低いのですね。
まさかこんなことに使うなんて、想定外なんでしょうね。
それで終わらないのが悲しい。
今度は「包丁いーいっ本、晒し(さらし)に巻いて…」(古いか?)の晒しが登場する。
ちょうど脇から腰骨の辺りまで、グル、グル、グルと巻いて、最後はまたまた、長~く伸ばしたセロテープでビューッと。

これを1週間も繰り返すと、セロテープ1本分は使い切る。
約100円で5本も入っているセロテープを使こうて文句を言っちゃーなんだけど、「それって、割高ちゃうか?」。
そう相棒が言って、今度は某スーパーの5個190円のセロテープを買ってきた。
約倍の値段。
この差は大きかった。
粘着力の違いに愕然となって、何でもかんでも安けりゃええもんでもないな。
「それは、自明の理や。」と甥。
ひとつ、勉強になりました。

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住民基本台帳カード(写真付き)

「これっ!」と甥があたしに差し出したのは、原動機付き自転車免許取得のための『ズバリ問題集500問』であった。
「えっー!」
自転車が乗れんあたしがなんで、こんな問題を…。
「せやから何べんも言うてるやないかいな、身分証明書代わりや。」
相棒までが口を添える。
せやけど。
8月は仕事に、八幡さんの奉納舞台に、そしてそしてTCシンポジウムの発表まであるというのに、どこにそんな暇があるねんな。
とは思いつつも、甥と相棒の言わんとすることにも一理あり。
思案橋のところに吉報が入った。
最近通いだした近所の美容院「Salon de Misa」の先生が、「私は横浜なんですけれども」と前置きして仰ったのが、「青葉区では写真付きの身分証明書を発行しくれるのですよ。」というお話。
それってラッキー!
益体もないことを仰山(ぎょうさん)覚える必要がない。
第一、甥や相棒に何やかやと冷やかされることもないねんし。
問題は大田区がそういうサービスがやっているかどうか。

率先して調べ始めたのは相棒。
やっぱり雑学収集癖のある人は違う。
探し所を心得ていて、検索欄への言葉の並べ方を見ては、「へぇ~」。
何でも奥が深いんや。

件の証明書は、大田区が発行している『住民基本台帳カード(写真付き)』で、公的証明書として認められている。
有効期間も10年と長く、手数料は千円。
申請は各出張所で行い、自宅に郵送されてきた書類を持って大田区役所に行けばめでたく頂戴できるといもの。

美容院ではカットとカラーとパーマに要する四時間の間、いろいろ喋ることも楽しみの一つだけれども、こうやって有益な情報も得られる。

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