C型肝炎に罹患するということ -その13
肝炎救済法案が衆議院で承認された。
恐らく参議院でも承認されるだろう。
薬害型肝炎訴訟の原告として今まで頑張ってこられた方の貢献度は計り知れない。
川田龍平氏の行動力の素晴らしさも評価したい。
原告の方々がそれぞれに応じた給付金を受け取られることも当然、妥当だと思ってもいる。
私がブログで訴えていることは、前者の方々を否定するものでは断じてない。
asahi.com「肝炎救済法案、衆院を通過」によると、
薬害C型肝炎被害者を一律救済する特別措置法案が8日午後、衆院本会議で全会一致で可決された。同日午前の衆院厚生労働委員会の審議では、薬害訴訟の原告や肝炎患者団体代表らが参考人として意見を述べた。
救済対象となる薬害C型肝炎訴訟全国原告団の山口美智子代表は「国の責任を認め、投与時期を問わず一律救済することは評価する」と述べたうえで、「肝炎患者が安心して治療を受けられる体制づくり、薬害の真相究明などが実現するまで監視する」と話した。
この文章のどこにも、「取り残された350万人ともいわれるBC型肝炎罹患者」の話はでてきていない。
なぜなのか。
全国弁護団の山口美智子代表を責めるなどもってのほかである。
しかしながら、全国弁護団に私はメールを投げた。
原告になり得ない(カルテという免罪符を持たない)BC型肝炎罹患者を見捨てるのですかと。
一弁護士である方はメールでこう答えている。
「一個人としては救済される方向が良いと思っています。」と。
「しかしながらそれは全国弁護団の総意ではないのです。」とも。
その答えは私に大きな失意をもたらすとともに、道を分かつ必要を感じさせた。
一方、血友病など先天性疾患の患者の多くは、原告団と同じ血液製剤で肝炎に感染したが、「治療として有用だった」として法案の救済対象から外れた。そうした患者を代表し、京都ヘモフィリア友の会の佐野竜介会長は「同じように感染し、苦しんできた私たちにとって法案は受け入れがたい」と不満を表明した。
また、集団予防接種でB型肝炎に感染し、最高裁で国に勝訴した訴訟の原告だった木村伸一さん(43)は「国からはいまだに原告への謝罪もない。薬害以外の肝炎患者全体を救済してほしい」と述べた。日本肝臓病患者団体協議会の高畠譲二事務局長も肝炎患者全体の支援策拡充を求め、「B型肝炎の治療薬も医療費助成の対象にしてほしい」と話した。
こうした意見を踏まえ、委員会では「先天性傷病の感染者への必要な措置を早急に検討する」などとした付帯決議も採択された。
京都ヘモフィリア友の会の佐野竜介会長、そして木村伸一さんへ。
私も同席しとうございました。
置き去りにされたBC型肝炎罹患者について、一行たりとも記載のないことが、社会的に公知されていない私たちの存在を浮き彫りにしています。
BC型肝炎を医原病と認めたのなら、BC型肝炎罹患者すべてが被害者のはずです。
それが、あらゆるメディアの方、国会議員、有識者の方々、いずれの方もすでにそれはご存じのように思うのは私だけでしょうか。
それなのに、蚊帳の外に置こうとする。
たかが1ページの記事と侮らないでいただきたいのです。
350万人といえば、メディアの方、国会議員、有識者。
皆さんの周りにも、お友達、知人、先輩、後輩、親族におられるレベルです。
どうか、そのことを軽んじないでいただきたい。
まずは、BC型罹患者はすべて医原病の被害者であること。
これが社会的に公知されることが先決だと。
そう思われませんか。
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コメント
先天性血液凝固異常症患者の一人です。我々23団体が連名で両院議長あてに提出した意見書の結語は、以下の通りです。
「国民病」「医原病」とも呼ばれる肝炎と闘うあらゆる人々に対する分け隔てのない手厚い支援の招来をも期すべく、本法案の審議に当たりましては、血液製剤等々による総てのC型肝炎感染者に対する実質的な救済及び支援を国民に約束する国会決議の実行などの対応を強く要望致します。
投稿: 患者の一人です。 | 2008年1月 8日 (火) 21時14分
お察しの通り、当方、梶本様より若輩です。
未熟者故の失礼をお許しください。
でもね、何がどう変わろうと変わらなかろうと、背負った病気は病気、自分は自分だと私は思っております。
私は自分の難病2つを、隠す気は毛頭ありませんが、積極的に自ら進んで言うことも滅多にありません。
たった1秒だって、病気の事を考えるも、他の楽しい事を考えるも、同じ1秒。それなら後者の方がイイ。
せっかくのご縁で知り合った方々とも、話したってしょーもない事より、もっと心豊かになる話があるじゃないですか。
誰もが病気のために今まで生きてきたわけじゃなし、病気のためにこれから生きていくわけじゃなし。
病気が縁で梶本様とお知り合いになれるなら、私は病気に感謝です。
時間はいろんな事を整理してくれます。
大丈夫、梶本様がイメージされてるようなウツにはならないですよ。梶本様にはご家族がいらっしゃって、真に愛されておられるのですから。
投稿: 死ぬまで現役 | 2008年1月 9日 (水) 00時25分
「患者の一人です。」様
コメントありがとうございます。
> 先天性血液凝固異常症患者の一人です。
> 我々23団体が連名で両院議長あてに提出した
> 意見書の結語は、以下の通りです。
私と相棒(主人)からいたしますと、百歩も千歩も先を行っておられて両議院長あてに意見書まで提出されている由、心から尊敬いたします。
たかがメールでさえ、毎日のように送付することは私たちにとっては大変なことです。
まだまだ道は遠く厳しいことを、改めて実感いたしました。
> 「国民病」「医原病」とも呼ばれる肝炎と闘う
> あらゆる人々に対する分け隔てのない手厚い
> 支援の招来をも期すべく、本法案の審議に
> 当たりましては、血液製剤等々による総ての
> C型肝炎感染者に対する実質的な救済及び支援
> を国民に約束する国会決議の実行などの対応を
> 強く要望致します。
結語に深く感銘いたしました。
言葉を選んでのことと感じ入ります。
私たちカルテという免罪符のないBC型肝炎罹患者に取りまして、これほどの要望書はございません。
一肝炎罹患者として、厚く御礼申し上げますとともに、私たちも微力ではありますが、頑張っていきたいと存じます。
投稿: 梶本洋子 | 2008年1月 9日 (水) 08時02分
死ぬまで現役 様
コメントありがとうございます。
お返事が遅くなりました。
今日は温かかったですね。
朝から永田町辺りまで打ち合わせ。
そして、諸々の用事を済ませて帰路に着くともう夜です。
> お察しの通り、当方、梶本様より若輩です。
> 未熟者故の失礼をお許しください。
とんでもありません。
お若い友達も大勢おりますし、第一私の主人は14歳年下ですから。
> でもね、何がどう変わろうと変わらなかろうと、
> 背負った病気は病気、自分は自分だと私は思って
> おります。
> 私は自分の難病2つを、隠す気は毛頭ありません
> が、積極的に自ら進んで言うことも滅多に
> ありません。
2006年の2月から書き始めたブログは、『自営業という浮き沈みの激しい環境下で、地唄舞にも合気道にも血道をあげて尚、「甥を工業系の大学に行かせてやる!」と決めてしまった。』そのあれこれを綴るのが、そもそもの目的でした。
人生を仕事に捧げていた時代を経て、50を疾うに過ぎて、しゃかりきに働きながらも趣味にも生きる。それを全うする日々を綴っていました。
> たった1秒だって、病気の事を考えるも、
> 他の楽しい事を考えるも、同じ1秒。
> それなら後者の方がイイ。
> せっかくのご縁で知り合った方々とも、
> 話したってしょーもない事より、もっと
> 心豊かになる話があるじゃないですか。
自分がC型肝炎に罹患していることや精神科に通っていることをブログに書き始めたのは今年の4月頃です。
自分を分析する意味で、な~んて恰好をつけていましたが実はその頃から躁病が出始めていたんですね、きっと。朝から晩まで何かにつけては頭を身体をクルクルと回転させていたかったからです。
> 誰もが病気のために今まで生きてきたわけじゃ
> なし、病気のためにこれから生きていくわけ
> じゃなし。
貴女のその言葉を読みながら、病気と共に生きることを無意識にやっている自分に気付きました。
改めて考えてみると仕事についても、集中力や強さが出てきたように思います。
それは地唄舞にも合気道にも通じます。
> 病気が縁で梶本様とお知り合いになれるなら、
> 私は病気に感謝です。
お若い方は、いつも刺激を与えてくださいます。
コメントをいただくことの嬉しさと、考え考えしながら書くお返事の大切さと。
それは自分の人間力を高めるのだと思います。
> 時間はいろんな事を整理してくれます。
> 大丈夫、梶本様がイメージされてるような
> ウツにはならないですよ。
> 梶本様にはご家族がいらっしゃって、
> 真に愛されておられるのですから。
ありがとうございます。
私の場合、強烈な躁病に陥りかけていました。
それがある瞬間、鬱に陥ったら大変なんだそうです。
今はお薬で、幾分(と主人は申します)落ち着いた生活を送ることができています。
では、なぜC型肝炎罹患者についてブログを書き続け、メールを数百人に送りつけているのか。
『怒り』なんです。
テクニカルライターがどんな職業かを知らなくても、弁護士や会計士、もしかすると消費生活アドバイザーなら知ってると仰る方が大勢おられることは否定できません。
それは許せる。
仕事として成り立っているから。
だけど、私のようにC型肝炎の症状が発現しているにもかかわらず、カルテがないことを理由に、薬害肝炎訴訟の原告になれないばかりか、一律救済の対象にさえ加えてもらっていない。
お金の問題ではないのですね。
『カルテがなくってもB型C型肝炎に罹患している人たちはすべて医原病である。』
そのことが意図的と思えるほど、社会的に公知されないことに、強い怒りを感じているからです。
これは声を上げるべきだと。
そう、考えるにいたりました。
投稿: 梶本洋子 | 2008年1月 9日 (水) 19時08分
薬害肝炎訴訟弁護団は、薬害肝炎被害者の内、裁判で国の責任を認めさせようと「決意したC型肝炎患者さん」の弁護を仕事としておられるのです。
たくさんの仕事を抱えながら、裁判に勝てなければ無報酬に近い形での薬害肝炎被害者の原告たちの弁護をされてきました。
全国で150人もの弁護団を擁すると聞いています。薬害肝炎弁護団全体では、薬害肝炎訴訟を勝訴させるか、原告たちの主張を盛り込んだ「和解」に持ち込むかを目標にして弁護活動をされているはずです。
そのところを私は理解し、薬害肝炎訴訟の原告団と弁護団の活動を、B型肝炎患者の立場から支えてきました。
この訴訟は、「薬害肝炎原告の救済法」を成立させ、これからそれぞれの裁判所で和解の協議が進められるでしょう。
私たちの活動は、ここから始まるのです。原告団や弁護団に任せるのではなく、350万人肝炎患者が声を上げなければ、肝炎問題の解決は、「薬害肝炎原告」だけの問題になってしまうのでしょう。これが裁判の現実です。
投稿: sin | 2008年1月11日 (金) 06時59分
原告の山口さんは、8日の衆院委員会の意見陳述の結びに次のように主張されています。
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このような人たちが少しでも救済されるには、
与党提出の肝炎対策基本法案、民主党提出の肝炎
医療費助成法案が真剣に審議され、一日も早く充
実した内容の法律が成立されることではないでし
ょうか。そして、肝炎患者が安心して治療を受け
られる体制を築いてほしいと思います。
また、どうしてこのような薬害事件が発生した
のか、どうしてこれほどまでに被害が拡大したの
かの真相究明こそが重要です。そして、どの時点
でどのようなことをしていれば薬害を防止できた
のかを検証すべきです。真相究明があってこそ、
法律案にある再発防止がなされるんだと思います。
今回の法律案にあるように、政府が真摯に発生責
任、拡大責任を認めるのであれば、これらのこと
は当然速やかになされるべきです。
この法律の成立で終わることがあってはなりま
せん。今後の取り組みもまさに政治の力が試され
ていると言えます。私たち原告団は、これらのこ
とがすべて実現されるまで、今後もずっと監視し
ていくつもりです。
--------- 引用以上
患者団体(日肝協)は、原告団や弁護団と早急に協議できる場を模索し、来る通常国会でなんとしても350万人の療養支援のための「肝炎対策基本法」の制定をめざして活動したいとしています。
投稿: sin | 2008年1月11日 (金) 07時03分
sin様
コメントありがとうございます。
いつも、私たちの気持ちを代弁していただいてくださり、とても心強いです。
> 薬害肝炎訴訟弁護団は、薬害肝炎被害者の内、
> 裁判で国の責任を認めさせようと「決意した
> C型肝炎患者さん」の弁護を仕事としておられる
> のです。
メールをさし上げた際も、即座にお返事をいただき、その誠実さには頭がさがります。
> たくさんの仕事を抱えながら、裁判に勝てなけれ
> ば無報酬に近い形での薬害肝炎被害者の原告たち
> の弁護をされてきました。
そうなんですね。
ですから、例えばカルテのような確固たる証拠がない場合は、原告になれない。
この意味は十分に理解しております。
> 全国で150人もの弁護団を擁すると聞いていま
> す。薬害肝炎弁護団全体では、薬害肝炎訴訟を
> 勝訴させるか、原告たちの主張を盛り込んだ
> 「和解」に持ち込むかを目標にして弁護活動を
> されているはずです。
はい。
そのあたりの趣旨も私なりに理解はしております。
> そのところを私は理解し、薬害肝炎訴訟の原告団
> と弁護団の活動を、B型肝炎患者の立場から支え> てきました。
一C型肝炎罹患者として、これほど心強く有難いことはないと存じます。
心から感謝しております。
> この訴訟は、「薬害肝炎原告の救済法」を成立
> させ、これからそれぞれの裁判所で和解の協議
> が進められるでしょう。
> 私たちの活動は、ここから始まるのです。
はい。
今、声を大にして一人でも多くの方に、現状を理解していただき、350万人ともいわれる本来の一律救済が実現することを目標に掲げる時期が到来しているのだと思います。
> 原告団や弁護団に任せるのではなく、350万人
> 肝炎患者が声を上げなければ、肝炎問題の解決
> は、「薬害肝炎原告」だけの問題になってしまう
> のでしょう。これが裁判の現実です。
はい。
そのように、私も感じております。
> 原告の山口さんは、8日の衆院委員会の意見陳述
> の結びに次のように主張されています。
山口様の陳述こそ私の願っていた方向性です。
ただ、私が弁護団に問い合わせをさし上げた時点では時期尚早だったのかもしれません。
私がメールで述べたことは真実です。
だからといって、それを言い募るつもりもございません。
皆さんの苦しい選択をメディアで拝見しておりますから。
> 患者団体(日肝協)は、原告団や弁護団と早急に
> 協議できる場を模索し、来る通常国会でなんと
> しても350万人の療養支援のための「肝炎対策
> 基本法」の制定をめざして活動したいとしてい
> ます。
私のやり方の正否は分かりません。
そして、努力の有無も。
ただ、望むなら皆様の活動の邪魔にならないように、350万人の療養支援のための「肝炎対策基本法」の必要性を、ごく一般の方に、そして国会議員や有識者の方に、一C型肝炎罹患者の声として届けるべく、ブログなりメールなりを書かせていただいております。
いつもコメントありがとうございます。
今後とも、ご指導いただければ幸甚です。
また、一C型肝炎罹患者として、活動いただいていることに、感謝しております。ありがとうございます。
投稿: 梶本洋子 | 2008年1月11日 (金) 09時04分
sin様
直前のコメント末尾に以下の誤りがございました。
大変失礼いたしました。
お許しくださいませ。
正:
また、C型肝炎罹患者への活動をいただいていることに、感謝しております。ありがとうございます。
誤:
また、一C型肝炎罹患者として、活動いただいていることに、感謝しております。ありがとうございます。
投稿: 梶本洋子 | 2008年1月11日 (金) 16時55分